天国と地獄~サイコな2人~第7話は、陸の『師匠』湯浅和男の正体が日高陽斗の生き別れた双子の兄東朔也であると、ほぼほぼ決まりそうな流れでした。
湯浅が緊急搬送された桜下病院に付き添っている陸が、湯浅の右手の平のホクロを確認したら、湯浅和男=東朔也が「事実」になりそうです。
でも、それだとおかしいことがひとつあります。
天国と地獄~サイコな2人~湯浅和男が東朔也ではないかもしれない理由
『師匠』湯浅が陸を連れてきた居酒屋花本は、ふたりが店に入る直前に特殊清掃会社の「東さん」を追っている河原と幅が聞き込みをしていました。
河原が何の根拠もなしに、たまたま花本を当たっていたとは思えません。
#天国と地獄
河原さんがんばって❗️ pic.twitter.com/wWD0rFES1f— 野牡丹 (@FXVv4evYX3lSTqF) February 28, 2021
聞き込みをしていたのは、この街に「東さん」の痕跡があると踏んでいるからでしょう。
でも東朔也が湯浅和男だとしたら、東朔也の時代に通っていた店のある地域に飲みに来るでしょうか?
昔の知り合いと行き会ったら、偽名がバレてしまってもおかしくないのに。しかも自分は殺人犯です!!
警戒心がなさすぎるんです。
サイコキラーだから?
でも、これまでに描かれた東朔也の少年時代や、湯浅と陸との付き合いを見る限り、そんな要素は一切ありません。
ときどきゴリッとしたことを言うにしても、普通にいい人です。
湯浅和男には、自分が東朔也であるという自覚がないように見えるんですよね~
東朔也と湯浅和男にまつわる事実と仮説を考える
ドラマを見ている僕たちの頭の中は、いろいろな人の視点がゴッチャになっているので、まだ仮説にすぎないことを事実と思い込んでいる可能性があります。
そこで、何が事実で何が仮説なのかをここで整理してみます。
()内の名前は、事実を裏づける人物です。
東朔也(人相不明)
- 彩子の言う『歩道橋の彼女』は、東朔也少年だった(日高満)
- 東朔也と日高陽斗は二卵性双生児の兄と弟(日高満)
- 学校のそばの歩道橋でお互いの抜けた乳歯を交換した(日高満)
- 右手の平にホクロがある(日高満)
- 自殺した「クウシュウゴウ」こと十和田元の漫画「暗闇の清掃人Φ」を持ち帰った(河原・幅)
- Φが自分に似ていると話している(河原・幅)
- 日高陽斗と酒を飲む間柄である(河原)
- すい臓がんを患っている(日高陽斗)
- トルヒノームを服用している(日高陽斗)
- 桜下病院に緊急搬送された可能性がある(千田あきほ)
- 陽斗と一緒に奄美大島に行った人(五木樹里)
陽斗は、医療ソーシャルワーカーの千田あきほに東朔也探しを助けてもらうとき、すい臓がんと聞いていると話しています。
トルヒノームの服用も、久米正彦邸近くの児童公園に落ちていた空の包装シートからの類推です。
だから後ろ4つは、仮説です。可能性が高い話ですが、事実とまでは言えません。
湯浅和男
- 余命3か月のハナモゲラ(湯浅和男)
- トルヒノームを持っている(湯浅和男)
- 三枝という名前でアパートを借りている(渡辺陸)
- 歩道橋の数字『4』を消す作業をしていた陸に声をかけた(渡辺陸)
- 桜下病院に緊急搬送された(渡辺陸)
- 手の平にホクロ?(渡辺陸)
湯浅の右手の平のホクロは、過去の映像で映されていました。
第8話で、陸が確認することになるでしょう。
師匠の手のひらにほくろがある?#天国と地獄~サイコな2人 pic.twitter.com/Cy7WsiOB7h
— 天国と地獄と奄美の石 (@twshu_iwamkg) March 3, 2021
たぶんホクロはあります。
『余命3か月』かどうかは別として、湯浅が重い病気に罹っているのは間違いありません。
トルヒノームを飲んでいることも、倒れたときに小銭入れから落としていたので事実です。
トルヒノームは鎮痛剤なのかもしれません。
こうしてみると、湯浅については情報が少ないですね。
でも、2人が同一人物だと思わせるすい臓がんとトルヒノールの共通点は、崩れる余地のあることがわかりました。
東朔也と湯浅和男は同一人物か?
ともに「40代のおっさん」に見える世代で、右手の平にホクロがあります。身体的特徴や置かれた境遇には、かなりの類似点があります。
でも、東朔也がすい臓がんを患っていること、トルヒノールを服用していることは、未だ事実とは言い切れません。
日高がもし東朔也の主治医から「東さんはすい臓がんです」と聞いたなら、千田に「すい臓がんです」と言い切ると思います。
本人から聞いたか、周りの誰かから聞いたかわかりませんが、信用度が十分とはいえないレベルです。
陽斗は何らかの理由で、朔也がすい臓がんを患っていると思い込まされている可能性もあります。
もうひとつの可能性は、湯浅が日高と会うときだけ東朔也と名乗っていたという仮説です。
つまり、東朔也が湯浅の偽名である場合です。
湯浅と朔也は何かの事情でつながっていて、陽斗は湯浅を朔也だと思い込まされています。
最初から成りすましをするのなら、右手の平のホクロは変装で誤魔化せます。
子供のときに歩道橋の上で一度会っただけですから、陽斗が別人を朔也だと信じていても不思議ではありません。
湯浅が、河原が探し出した「東さん」と日高陽斗が一緒に来た店限定で日高と会っていたのなら、飲みに出るのにあまり気を使わなくても、理解はできます。
ということで、湯浅和男と東朔也が別人である可能性はまだ消えていないと思います。
大人になった東朔也はホントに悪いヤツになっているのか?
第7話の東朔也少年は、実にいい子でした。
母親の連絡先だけ受け取って、一万円は父が嫌がるからと受け取らなかった。
どうも、連続猟奇殺人事件を起こす大人になるとは思えない、というかそうなってほしくないのです。
劇中で陽斗が指摘しているように
『この事件には裏がある 真犯人は他にいる』
と思いたいんですね。
このドラマ、連続猟奇殺人事件が軸なのに、主要キャストに悪いヤツがひとりもいません。
一番悪いヤツが九十九って、サスペンスとしてどうなんでしょう?
あーだこーだ考えても真犯人探しは一向に進まないけれど、日高が東朔也と連絡が取れないのは、一連の事件の裏に日高も知らない何かがあると思うんです。
陽斗は朔也が殺人の実行犯だと思っているけれど、実行犯が別にいる可能性もあります。
なにしろ陽斗は、犯行現場を見ていません。事が終わって実行犯が去ったあとに、現場に入って掃除をしているのですから。
それに、事件が朔也と陽斗の兄弟2人だけの犯行だとしたら「暗闇の清掃人Φ」の世界観とは違ってしまいます。
そもそも掃除だけするキャラは「暗闇の清掃人Φ」には出てきません。
共犯が2人だけだと、朔也が殺人の指令役と実行犯の1人二役になってしまうのです。
ミスターX役かΦ役に、第三の共犯者が必要です。
陽斗と朔也が殺人事件に無関係ということはないでしょうけれど、殺人に関しては無実であってほしいんですよねぇ。
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