花粉症が雨の日にひどい人は雨のアレルギーとか軽減対策とか

花粉症
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花粉症は雨の日に楽になるはずなのに、なんでひどいの?

花粉が飛んでいる量は減っているはずなのに、どうして雨の日に花粉症の症状がひどくなる人がいるのでしょうか。

花粉症が雨の日にひどくなる原因と対策をまとめました。

花粉症が雨の日にひどい

花粉症が雨の日にひどいのは、花粉症ではないから?

花粉症の症状は、花粉の量が多いほどひどくなるはずです。だから天気予報で花粉の飛ぶ量を予測したり、家の中に花粉を持ち込まないようにいろいろ気をつかっているのですよね?

それなのに、花粉があまり飛んでいないはずの雨の日に、決まって花粉症の症状が重くなるのはなぜでしょうか?

花粉症が雨の日にひどい人は、花粉症の他に気象病でもある可能性が高いです。

気象病というのは、低気圧のせいで体調が悪くなる症状をまとめていいます。

雨の日には、頭痛、喘息の発作、古傷が痛む、関節痛がひどくなる、神経痛がひどくなる、鬱や不安症がひどくなるなど、その病気の症状が重く出る人がいます。これがみんな気象病です。

花粉症の症状が雨の日にひどくなるのも、気象病の一種かもしれません。

気象病研究の第一人者で、初めて天気痛外来を開設した愛知医科大学佐藤純先生によると、気象病は気圧が下がることで発症します。

佐藤先生は気象病のメカニズムと治療法の研究をされていて、気象病を天気痛と呼んでいます。気象病の詳細は、佐藤先生のウェブサイトでご覧下さい。

参考サイト>>>天気痛ドクター

ふつうは気圧が急低下するほど症状が重く出がちですが、逆に気圧が上昇するときに不調を訴える人もいるそうです。

気象病が発症するメカニズムは、以下のように考えられています。

気圧の変化

内耳の気圧センサーを刺激

自律神経中枢

交感神経の興奮

痛みなどの悪化

気圧の変化は人間の体にストレスとなり、それに対応して自律神経が活性化します。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は血管を収縮させて心拍数を上げ、体を興奮させる働きがあり副交感神経は血管を広げて体をリラックスさせる働きがあります。

交感神経と副交感神経の調整がうまくいかないと、さまざまな体調不良となって心身にあらわれます。

乗り物酔いになりやすい人は、内耳が揺れに敏感だということがわかっていますが、佐藤先生は、気圧変化という気圧の揺れに内耳が敏感な人が、自律神経のバランスを崩して気象病を発症するのではないかと考えています。

敏感な人だと、局所的な低気圧(積乱雲のそばなど)にも反応します。高層ビルの展望台や高速エレベーターの中、飛行機の離着陸時なども、気圧が下がるので不快感を覚える人もいます。

花粉症でも、雨の日に症状が重くなる人は、気圧の揺れに内耳が敏感だから、と考えられます。

逆に雨の日に楽になる人は、単純に飛んでいる花粉が少ないことが理由でしょう。内耳が過剰に敏感でなく自律神経のバランスがとれていれば、花粉量が少ない雨の日には症状が軽減します。

雨のアレルギー

雨はアレルギーの症状をひどくすることが知られています。これは気象病とはまた別のメカニズムです。

低気圧だと、ヒスタミンの分泌が増えることがわかっています。アレルギー反応はヒスタミンが過剰分泌されて起こるので、花粉症だけでなくアレルギー性鼻炎全般や、喘息などアレルギーによる症状は、雨の日には重くなる人がいます。

実は数年前までは、気圧とヒスタミン分泌との関係がよくわかっていなかったので、お医者さんもうまく説明ができず、雨になると症状が重くなると感じていた人は、雨のアレルギーなのではないかと疑う人もいたそうです。決まって雨の日に症状が重くなると、雨が理由と思ってしまっても無理もないですよね。

雨の日は楽だという花粉症持ちの人は、ヒスタミンが増えるよりも花粉量の減少効果の方が大きいのでしょうね。反対に、気象病気味の人には、ヒスタミン分泌が増えるとダブルパンチになってしまいます。

花粉症の軽減対策

花粉症の症状が雨の日にひどい人には、特別な治療方法や症状を軽減する対策があるでしょうか?

まず気象病的な影響の有無は別にして、気圧が低くなる天気の悪い日には、強めの薬を飲んでおくことが対策として考えられます。強い薬は効きやすくても副作用のこともあるので、できればお医者さんを受診して相談してみるのがいいと思います。

気象病への対応としては、名古屋の佐藤純先生のクリニックを受診するというのも、ひとつの方法です。

>>>栄KENハートクリニック

名古屋近郊でお悩みの方は、一度受診されてはいかがでしょうか。

佐藤先生は本も書いているので、参考になるかもしれません。

自宅でできることには、耳のマッサージがあります。

やり方は以下のとおり

  1. 耳を上下横に5秒ずつ引っ張る
  2. 耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
  3. 耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態で5秒キープする
  4. 耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回回す

1日3回、痛みの出ない程度の力でやるといいそうです。

あらかじめ気圧の変化を知っておくことも、役に立つかもしれません。

「頭痛ーる」は時間単位で気圧変化を知ることのできるお天気アプリです。

>>>頭痛ーる あなたの頭痛を予報!

こちらからダウンロードできます。

iTunes:頭痛ーる

Google Play:頭痛ーる

一般論としてカラダを温めると、汗やおしっこで水分を排出しやすく、カラダを冷やすと水が溜まる分鼻水が増えるそうです。またアルコールは血管を広げる作用があるので、鼻詰まりを悪化させて、粘膜の炎症をひどくします。

だから症状がひどいときは、飲み物は温かいものにするとか、アルコールを控えることも効果があります。

他にも薬以外で症状を軽減できる方法を、いくつかこちらの記事でご紹介していますので、ご興味のある方はぜひお読み下さい。

関連記事>>>花粉症の妊婦ができる対策 症状を和らげる3つの方法

まとめ

雨の日に花粉症がひどくなるメカニズムがわかってきたのは、ここ数年のことのようですね。

この記事が、あなたのつらい症状を和らげる助けになれば、うれしいです。

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