2022年のカタールワールドカップ出場権をかけたアジア最終予選で、キャプテン吉田麻也選手が「なんとか首の皮1枚つながっている状況」というサッカー日本代表に、三笘薫選手は呼ばれるでしょうか?
代表に選ばれていた攻撃陣に故障者が続出しているタイミングで、ベルギー1部リーグのサン・ジロワーズ所属の三笘が、後半だけ出場してハットトリックの活躍をしました。
Jリーグで無双していた頃を彷彿とさせるプレーを魅せた三笘は、11月のアジア最終予選アウェー2連戦に代表に招集されるでしょうか?
サッカー日本代表に三笘薫は呼ばれるか?
サッカー日本代表に三笘薫を呼ばないといけない。
と、思います。
10月16日(土)のRFCセラン戦で、味方選手が退場処分を受けて1人少なく2点のビハインドを背負った状況の中、後半から起用された三笘は、まさに「躍動」という言葉にふさわしいプレーで4対2の逆転勝利の立役者となりました。
リーグ戦初ゴールを含む3得点はどれも見事でしたが、圧巻だったのが3点目。
自陣から走り出して、50mぐらいドリブルをした後に逆サイドに流し込みます。
三笘薫ハットトリックぅぅぅ!! pic.twitter.com/diuk8RrN2a
— しゅん (@jdjtptm) October 16, 2021
1年前にJリーグで見せた、長距離高速ドリブルを再現しました。
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カウンター炸裂‼️
\自陣でボールを受けた#川崎フロンターレ の#三笘薫 選手が得意のドリブルで独走✨#小林悠 選手へアシスト⚽️
彼のドリブルは誰にも止められない‼️@frontale_staff
@kaoru_mitoma
@kobayashiyu2411
#Jリーグ pic.twitter.com/o5Vn2xxrBT— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) November 19, 2020
怪我の影響で、三笘の東京オリンピックは不完全燃焼だったでしょう。
でもこのゲームを見れば、三笘が今とても良いコンディションにあることは明白です。
チームのYouTubeチャンネルでは、ゲームのハイライトシーンを見ることができます。
映像はDAZNが提供しているようですね。
ハットトリックで勝利に貢献してもなお、三笘が先発起用されるかどうかは微妙です。
なぜならセラン戦の逆転勝利で、今季2部リーグから昇格したばかりのサン・ジロワーズが、およそ3分の1の日程を消化して首位に立っているからです。
得点数24はリーグ18チーム中最多、失点11はリーグ最少という、昇格チームとは思えない強さを見せています。
サン・ジロワーズは3-5-2の布陣が基本で、三笘が得意な左アウトサイドは守備にも力のある選手が起用されます。
三笘のキャラクターとは違うためか、リーグ戦ではジョーカー的に後半の途中から起用されています。
前半終了間際に退場者を出して1人少なくなったセラン戦が、リーグ戦の出場時間としては今季最長になりました。
9番ウンダブと13番ヴァンザイルの2トップは強力で、2人で15点、チーム得点の6割以上を挙げています。
好調なチームで、ほぼフルタイム出場している2トップに三笘が食い込むのは難しいでしょう。
守備に強い選手をサイドに起用して、首位に立っていますから、ハットトリックしたからといって、攻撃に特徴のある三笘がすぐに先発起用される状況ではなさそうです。
現地10月23日(土)、3位につけるオイペン戦のアウェーゲームで三笘は先発起用され、チームの3対2の勝利に貢献しました。
三笘は先制点につながるPKを獲得、決勝点の起点となるスルーパスを通し、89分までプレーしました。
オイペン戦では、左サイドで全試合先発している94番ラプッサンが中盤3枚の一角にまわり、三笘が左サイドに起用されました。
前半早々に三笘の獲得したPKで先制したサン・ジロワーズは、5バック気味に位置をとってカウンター狙いのゲームプランを選択したため、三笘もバックラインに並んで自陣左サイドのスペースを埋める仕事が多くなりました。
それでも2得点に絡み、守備でも与えられたタスクを無難にこなして、ときどき前に出たときには惜しいシュートやラストパスを見せています。
次戦以降も、先発起用される可能性が高くなりました。
9月以降の5試合はすべて起用されているので、ゲーム感覚、試合勘は磨かれているでしょうし、監督が主力の1人として考えているのは明らかです。
思えば川崎フロンターレで1年目から無双していたときも、その活躍ぶりからは驚くほど先発出場が少ない選手でした。
本人は先発から出たいでしょうけれど、このような状況が存在感を発揮しやすい環境なのかもしれません。
三笘はオリンピック後に移籍したので、森保監督は新チームでコンスタントに出場機会を得るようになるまでは、代表に招集するつもりはなかったと思います。
しかし、毎試合起用されて、数的不利な状況でハットトリックを達成する強烈なインパクトも残した今では、招集をためらう理由はなくなったのではないでしょうか。
11月シリーズのベトナム、オマーンの2連戦には、ぜひ三笘薫選手を招集してほしいものです。
日本代表は、オーストラリア戦で採用した4-3-3または4-2-3-1が基本の布陣です。
どちらにしても、三笘に合う左サイドの攻撃的ポジションが存在します。
10月シリーズでは南野が起用されていましたが、適性でいえば三笘に分があるでしょう。
両翼のアタッカーが三笘と伊東純也になれば、ドリブラーの競演で応援する者をワクワクさせてくれるサッカーになるんじゃないかと期待しています。
ちなみに三笘は筑波大学を卒業していますが、卒業論文のテーマは「なぜ、自分のドリブルは抜けるのか」だったそうです。
感覚的にプレーしているのではなく、科学的・理論的なアプローチをサッカーに取り込んでいます。
おそらく三笘の頭の中では、海外選手と対峙したときにどうすれば抜けるのか言語化されて、明確に定義されているのだと思います。
Jリーグでプレーしていたころは、まだ海外選手と対峙したときに戸惑っている様子も見られました。
2021年3月に、オリンピックチームで出場したアルゼンチン戦では、相手との間合いが掴めずに苦戦していましたが、オリンピックの3位決定戦で出場したメキシコ戦では、距離感を完全にアジャストしていました。
オリンピック以降、ベルギーに舞台を移して頭角を現しはじめた姿は、かつてのアジア予選でも現れたシンデレラボーイになることを期待させます。
サッカー日本代表の日程(11月シリーズ)
11月に実施されるカタールW杯のアジア最終予選は、2試合続けてアウェーのゲームとなります。
スケジュールは以下のとおりです。
Kick Off 日時(日本時間) | 対戦相手 / 開催地 |
2021年11月11日(木)21:00 | ベトナム / ハノイ |
2021年11月16日(火)未定 | オマーン / 未定 |
オマーンにはホームで負けていますので、勝って対戦成績を5分に戻さないといけません。
代表常連の攻撃陣は、故障者が続出しています。
オーストラリア戦で途中交代した大迫勇也は、週末のJリーグでメンバーから外れていました。
共に膝の故障を抱える堂安律と久保建英は、11月シリーズには間に合わないようです。
オーストラリア戦で結果を残した4-3-3のフォーメーションで行く場合、古橋享梧、伊東、三笘の3人をトップで並べると面白そうなのですが、森保監督はどう考えるでしょうか。
サッカー日本代表の放送(11月シリーズ)
サッカー日本代表のワールドカップアジア最終予選11月シリーズは、2試合ともアウェーなので放送はDAZNだけになります。
三笘が所属するサン・ジロワーズの試合は、これまでDAZNではハイライトしか配信されませんでしたが、10月24日(日)のゲームはフルタイムで放送される予定になっています。
この週末は、三笘選手の高速ドリブルをリアルタイムで見られる可能性が出てきました!
こちらからDAZNを視聴できる無料トライアルの申し込みができます。
DAZN
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