10月に開催される、サッカーのカタールW杯アジア最終予選2試合の招集メンバーが発表されました。
対サウジアラビア、オーストラリア2連戦のどちらかで負ければ、7大会連続のW杯本大会出場が危うくなる正念場を迎えた日本代表チーム。
招集メンバーは、森保一監督らしい手堅い面々となりました。
カタールW杯最終予選10月シリーズの日本代表招集メンバー
9月28日(火)に発表された招集メンバーは以下のとおりでした。
※ 太字は9月シリーズでは選考外だった選手
ポジション | 選手 | 所属チーム |
GK | 川島 永嗣 | ストラスブール(仏) |
権田 修一 | 清水エスパルス | |
谷 晃生 | 湘南ベルマーレ | |
DF | 植田 直通 | ニーム(仏) |
室屋 成 | ハノーファー(独) | |
橋岡 大樹 | シント・トロイデン(ベルギー) | |
長友 祐都 | FC東京 | |
中山 雄太 | ズヴォレ(蘭) | |
冨安 健洋 | アーセナル(英) | |
酒井 宏樹 | 浦和レッズ | |
板倉 滉 | シャルケ04(独) | |
吉田 麻也 | サンプドリア(伊) | |
MF | 遠藤 航 | シュツットガルト(独) |
柴崎 岳 | レガネス(スペイン) | |
原口 元気 | ウニオン ベルリン(独) | |
鎌田 大地 | フランクフルト(独) | |
浅野 拓磨 | ボーフム(独) | |
南野 拓実 | リバプール(英) | |
堂安 律 | PSV(蘭) | |
伊東 純也 | ヘンク(ベルギー) | |
三好 康児 | アントワープ(ベルギー) | |
田中 碧 | デュッセルドルフ(独) | |
守田 英正 | サンタクララ(ポルトガル) | |
FW | 大迫 勇也 | ヴィッセル神戸 |
オナイウ 阿道 | トゥールーズ(仏) |
9月シリーズでは故障で離脱したDF板倉滉とMF南野拓実が復帰し、4選手が10月シリーズで新たに招集されました。
良くも悪くも、今の代表チームに慣れたメンバーを中心とした選考です。
10月シリーズで新たに呼ばれた4選手も、浅野拓磨は森保ジャパンでは常連メンバー、他の3人はまだ代表歴は少ないけれど、森保監督が指揮した東京オリンピックサッカー日本代表でプレーした選手です。
森保監督は長く共に活動を続けている信頼できるメンバーで、敗れれば自身の進退問題になりかねない2連戦に臨むことを選んだのでしょう。
試合でベンチ入りできる選手は23人ですが、招集されたメンバーは25人。
ゴールキーパー以外、各ポジションに原則2人づつ選考されていますが、DFとMFは1人づつ多く選ばれています。
サウジ戦はMF伊東純也が出場停止なので、順当であればDFが1人ベンチ外となり、2戦目のオーストラリア戦はDF、MFから1人ずつベンチ外になります。
招集を期待していた三笘薫は、残念ながら選考外でした。
フィールドプレイヤーの中でJリーグでプレーする選手は、この夏まで海外組だった大迫、酒井、長友の3人だけになりました。
9月シリーズでは招集された広島の佐々木翔、ガンバ大阪の昌子源と川崎の山根視来は、日本で試合をするオーストラリア戦でも呼ばれていません。
森保監督は、Jリーグに所属する選手は、代表活動で海外から戻ると2週間隔離生活を強いられながら所属クラブで活動するので、生活リズムが乱れてプレーに影響が出ることもあるため、海外組中心の選考になったと説明しています。
サウジ戦は時差もあり、Jリーグ勢のコンディショニングは簡単ではありません。
欧州からは近いので、選考が海外組中心というのは合理的です。
それでも日本から呼び寄せる大迫、酒井、長友は、森保監督が絶対に外したくない選手なのでしょう。
経験・実績に重きを置く、森保監督らしいメンバー選考だと思います。
⇒サウジアラビア戦のスタメン予想 サッカー日本代表の2022ワールドカップアジア最終予選
サウジ戦の先発メンバー予想
サウジ戦の先発メンバー予想は、おそらく最も手堅い顔ぶれを思い浮かべるといいでしょう。
予想メンバーとフォーメーションがこちら。
コンディションに問題がなければ、この11人になると思います。
いずれも出場できるメンバーの中で、森保監督に重用されてきたメンツです。
ボランチは、柴崎の代わりに守田が入る可能性はちょっとあるかもしれませんが、他は確定と見ます。
対戦相手からすると、どんなプレイヤーかわかる選手ばかりで、対策が立てやすいと思います。
サウジ戦でベンチ外になるDFは、代表経験の浅い橋岡になるでしょう。
所属チームではコンスタントに右サイドで出場して、得点のアシストという結果も出しています。
酒井のサブにまわるであろう室屋成は、所属チームでそれほど出場していません。
勢いや試合慣れでは橋岡に分がありそうですが、室屋の序列を上に置くのがこれまでの森保采配でした。
今回も、このスタンスは貫かれるのではないかと思います。
9月のオマーン戦では、終了間際の89分に日本の左サイドを攻略されて失点しました。
崩された左サイドにいたのが長友、柴崎です。
失点シーンは相手も上手かったのですが、解説していた岡田武史元日本代表監督は「本気で相手ボールを取りにいっていない」と厳しい意見を述べておられました。
サウジは技術も強度もオマーンの上をいくチームで、しかもホームアドバンテージがあります。
日本はかなり押される展開になるでしょうが、その中でも勝利して勝ち点3を取りに行く戦略です。
左サイドの守りは、このメンバーで大丈夫なのでしょうか?
東京オリンピックで活躍したMF田中碧とDF中山雄太を抜擢してほしいところですが、森保監督がわざわざ移動だけでも消耗するJリーグから長友を連れていくのは、先発で使う腹積もりだからでしょう。
田中碧も森保監督のコメントを見るかぎり、代表経験が浅いという理由でこのポジションでの序列は最下位のようです。
出場機会があるとすれば、勝利が確信できる状況になったあとの終盤で、出場時間はせいぜい10分というところでしょうか。
サウジ、オーストラリアの2連戦でそんな局面がおとずれることはなさそうです。
長友は所属チームがないまま出場していたオマーン戦当時よりは相当コンディションが良くなっているはずなので、また左サイドで無双する姿を見せてほしいものです。
もちろん、本人はその気満々だと思いますが。。。
ワントップの大迫も、オマーン戦では対策を打ってきた相手に対して何もできませんでした。
それでも、日本から呼んでいるので先発は間違いないでしょう。
オマーンがうまくやった試合は、サウジも見ているでしょうから、大迫を消す対策はしっかり立てて実行してくると思います。
森保監督は、今ノリにノッテいるオナイウ阿道を頭から使うタイプではありません。
サウジのスカウティングの上をいくプレーで、やっぱり「大迫は半端ない」と思わせてほしいですね。
ちなみに、今回のメンバーで妄想するサウジに完勝するスタメンはこちらです。
きわめて個人的な意見です。
GKの谷から右MFの堂安までは、東京オリンピックのレギュラーメンバーですね。
コンディションがいいときのこのメンバーは、相当強いと思います。
まとめ
痺れる試合展開が予想されるカタールW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦。
選考された選手を見た限りでは、監督の采配のチカラはほとんど期待できないので、選手のコンディションと頑張りに期待して応援したいと思います。
オマーン戦で見られたようなフワッとした中途半端な動き、迷いながらプレーして不完全燃焼に終わる代表選手の姿は見たくないものです。
今回のサウジアラビア戦もそうですが、カタールW杯アジア最終予選のアウェーの試合が見られるのはDAZNだけです。
ご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
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