お正月があけると、ダイエットをはじめなきゃと、思う人は少なくありません。
年末年始のお休みの間にダイエットが中段してしまって、少し罪悪感を感じている人もいるでしょう。
正月太りを解消するにはどうしたらいいか、まとめました。
正月太りの理由は?
お正月だけではなく、年末年始はお酒を飲んだりたくさん食べたりする機会が増えます。
クリスマス、忘年会とイベント続きになったり、年末年始のお休みには久しぶりに会う人がいたり、親戚も含めて家族大勢が集まったり。ふだんよりも豪勢な食事になりがちですし、休みなく飲み食いすることになる人もいるでしょう。
正月太りの理由は、運動不足、食べ過ぎ飲み過ぎ、むくみの3つが大部分だといえます。
正月太りはリセットしにくいのか?
年末年始のせいぜい数日間、暴飲暴食したからといってすぐに太るわけではありません。体重は増えますが、かなりの重さは水分が溜まっている分です。だから、正月太りで増えた体重はわりとリセットしやすいはずです。
おせち料理は、味の濃い食材が多いですね。これは塩分がちょっと多めの食事になります。仕事も学校もお休みで、人が大勢集まるとお酒の量も自然と増えます。塩分とアルコールは、量が多くなると体を浮腫ませます。
お餅やお菓子を食べる機会も多いでしょうから、いつもより炭水化物を摂る量も増えると思います。炭水化物を多く摂る日が続くと、体の中では筋肉に糖質をふだんより多く蓄えていきます。
マラソン選手がエネルギーを蓄えるために、レース前に意図的に炭水化物を多く摂ることを、カーボローディングといいます。カーボローディングと同じことが、お正月休みの体の中で起こっているのです。炭水化物はグリコーゲンという形で筋肉に蓄えられますが、グリコーゲンは水をたっぷり抱えていますから、ここでも体に溜まる水が増えていきます。
体のむくみや筋肉に蓄えられたグリコーゲンは、お正月明けで食生活や生活リズムが元に戻れば勝手に減っていきます。溜まった水も一緒に失われていくので、体重もだいたい元に戻ることになるでしょう。水で体重が重くなるのは、正月太りというよりも「正月むくみ」と呼ぶ方が適切ではないかと思います。
でも、もし1週間も2週間も元に戻らないとしたら、これは正真正銘の正月太りということかもしれません。
成人女性の多くは1日に約2,000kcalに相当する食べ物を食べ、約2,000kcalのエネルギーを使っていると考えられます。出典:glico栄養成分ナビ
仮に1日2,000kcal多くカロリーを摂ったとして、これを5日連続で続けたとすると、5日間で10,000kcal多く摂ることになります。極端なケースですがこれが全部脂肪になって体に付いたとすると、ざっくりの目安ですが体脂肪1kgは7,000kcalに相当しますので、体重は1.4kgほど増えることになります。(10,000kcal÷7,000kcal≒1.43)
成人女性の1日分のカロリーに相当する2,000kcalがどのぐらいの量かというと、コンビニで売っているおにぎり10個、焼き餃子22個、テリヤキバーガー4個、カツ丼2杯というところです。5日連続でこれだけ多く食べれる人は、お正月といってもなかなか多くはいないと思います。食べ過ぎた分がすべて脂肪になることも、まずありません。
だから体脂肪が増える量というのは、体重が増えたとしてもそれほど多くはないと考えていいのです。
正月太りを解消するにはどうしたらいい?
お正月に太ったといっても、多くは水なのでしばらくすると解消するという話を書いています。体脂肪が増えたとしても、せいぜい数百gというところでしょう。
でも、その数百g分の正真正銘の正月太りを解消するには、キチンと考えて自分に合うダイエットをするのがいいと思います。
減量するには、食べて摂るカロリー以上にカロリーを消費することが絶対条件です。1日におにぎり1個分、200kcalのアンダーカロリーを維持していけば、計算上は30日で850gほどの減量ができます。
毎日のカロリー収支をアンダーカロリーにしておけば、いずれ体重は目標値まで減らせます。摂取カロリーが消費カロリーを上回る状態では、どんなに運動を頑張っても減量はできません。
アンダーカロリーにするためのダイエット方法は、なんでもOKです。低糖質ダイエットでも、置き換えダイエットでも、レコーディングダイエットでもキャベツダイエットでも◯◯ダイエットでも、あなたが無理しないでアンダーカロリーを継続できる方法であればいいのです。
世の中にはいろいろなダイエット方法があふれていて、毎年新趣向のダイエット方法がメディアで紹介されています。たとえば低糖質ダイエットをめぐる論争など、どの方法にも賛否両論があります。科学的にはまったく意味のないダイエット方法も、わりと支持されていたりします。
でもダイエットに効くのは、シンプルなルール「アンダーカロリーの継続」ができる方法だけです。無理なくアンダーカロリーを継続できるなら、それはいい方法だともいえます。
アンダーカロリーの幅が大きければ、早く減量できますが、頑張らなければいけない分リバウンドもしやすくなります。小さな幅でアンダーカロリーを続けると減量のスピードは落ちますが、苦しくないのでリバウンドのリスクは小さくなります。
どんな方法がいいかは人それぞれですが、少し時間をかけても規則正しい生活リズムやバランスの取れた食事をする中で、ゆっくり減量していくことをおすすめします。
まとめ
正月太りはたいてい、水膨れしているようなものなので、ふだんの生活リズム、ふだんの食事に戻れば自然に減量して元に戻ります。
でも、相当食べ過ぎたなと自認する人は、じっくりダイエットに取り組むことが必要になるかもしれません。栄養があって胃腸にやさしい七草粥は、正月太りをリセットするダイエットを始めるキッカケになりますね。
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