なでしこジャパン MS&ADカップ2019のメンバー 猶本光は可愛いだけじゃない

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2019年6月のサッカー女子ワールドカップ2019フランス大会以降、2回目のなでしこジャパンのゲームは、南アフリカ代表とのMS&ADカップ2019になりました。

W杯のメンバーとは、チーム事情や怪我などで何人か入れ替わっていますが、中心メンバーは大きく変わっていなくて、少し新顔も入っています。

来年の東京オリンピックに向けて強化を進めているなでしこジャパンですが、個人的な注目選手は代表復帰した猶本光選手です。

なでしこジャパンのMS&ADカップ2019のメンバー

ワールドカップ2019フランス大会以降2戦目の南アフリカ代表戦に向けて、高倉麻子監督が選んだ選手は以下のとおりです。
※ 赤字はW杯に出場していないメンバー

GK
山下杏也加(日テレ・ベレーザ)、池田咲紀子(浦和レッズレディース)、浅野菜摘(ちふれASエルフィン埼玉)

DF
熊谷紗希(オリンピック・リヨン)、三宅史織(INAC神戸レオネッサ)、南萌華(浦和レッズレディース)、松原有紗(ノジマステラ神奈川相模原)、清水梨紗(日テレ・ベレーザ)、土光真代(日テレ・ベレーザ)、宮川麻都(日テレ・ベレーザ)、清家貴子(浦和レッズレディース)

MF
猶本光(SCフライブルク)栗島朱里(浦和レッズレディース)、三浦成美(日テレ・ベレー)、杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)、長谷川唯(日テレ・ベレーザ)、中島依美(INAC神戸レオネッサ)、遠藤純(日テレ・ベレーザ)、籾木結花(日テレ・ベレーザ)、宮澤ひなた(日テレ・ベレーザ)

FW
岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)、田中美南(日テレ・ベレーザ)、菅澤優衣香(浦和レッズレディース)、小林里歌子(日テレ・ベレーザ)、植木理子(日テレ・ベレーザ)、増矢理花(INAC神戸レオネッサ)
※ この内、田中美南、宮澤ひなた、栗島朱里は怪我のため離脱

このメンバーで注目されるのは、田中美南選手と猶本光選手の復帰です。

W杯前は二人とも招集されながらゲームに使われないことが多々あり、結局W杯メンバーには選ばれませんでした。

高倉監督と個人的に何かあったのかと思うくらい、露骨に干されていた感がありました。

しかし、W杯ではベスト16止まり、4試合で1勝しかできませんでした。

高倉監督と何かあったかどうかは別として、メダル獲得という結果に向けて強烈にプレッシャーのかかる東京五輪のメンバー選考に向けて、再び招集されるようになったのは期待が持てます。

田中美南選手は残念ながら怪我で離脱ということになりましたが、今回の試合では猶本光選手に出場機会があるかどうか、注目です。

猶本光選手は可愛いだけじゃない

猶本光選手は2012年に日本で開催されたU-20女子ワールドカップで3位に輝いたU-20代表チーム(ヤングなでしこ)の中心選手で、大会期間中6試合の全試合にフル出場して、日本の3位に大きく貢献しています。

そのサッカーセンスとともに、サッカー界の長澤まさみとも言われる可愛さにも注目が集まりました。

 

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このヤングなでしこの中心選手で、今も代表に絡めているのはGK池田咲紀子選手、FW横山久美選手、田中美南選手と猶本光選手の4人だけです。いわば2012ヤングなでしこ旋風の生き残り。

そのヤングなでしこU-20代表チームは、2018年のW杯でついに優勝しました。世界一になったのです。

日本女子サッカーのレベルは、どんどん向上していて、今はその優勝メンバーも植木理子、遠藤純、宮澤ひなた選手などが、なでしこジャパンに名を連ねるようになっています。

猶本選手は昨年から、女子サッカーのレベルが高いドイツのSCフライブルクに所属していて、かなりプレーが変わりました。

もともと身長158cm、いわゆる女の子走りで足も早くなく、スタミナとセンスでプレーしていたような選手だったのですが、ドイツに渡ってから体も一回り大きくなった感じで、球際ではガツンと強烈なあたりで相手からボールを奪う守備力が大幅に向上しています。

猶本選手の主戦場になるボランチのポジションでは、今回の代表では杉田妃和選手、三浦成美選手に次ぐ三枚目というのが現状の立ち位置でしょう。

この両選手はW杯のレギュラーコンビで、かなりよいプレーをしていましたし、先発はこの二人が固いと思います。

南アフリカ代表を相手にすると、なでしこジャパンはかなり優位に試合を進めて押し込んだ展開となるでしょう。あまり守備力が問われる相手ではなさそうなので、猶本選手にどのくらいの出場時間が与えられるかは微妙でもあります。

とはいえ、サッカーセンスは抜群で、ドイツに渡ってからはフィジカルでも負けない、あるいは強い相手をうまくいなすプレーが出来るようになっているので、ぜひ出場するところを見てみたいものです。

 

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MS&ADカップ2019の放送予定

放送は地上波の日本テレビ系列で11月10日(日)の12:45から放送されます。

もともとのキックオフは15:00の予定だったのですが、先日の台風の影響で天皇陛下御即位による「祝賀御列の儀(パレード)」が延期されて、同じ時間にかぶることになってしまったので、時間を早めて試合がはじまることになりました。

先発メンバーにびっくり!

遠藤純選手が左SBに起用されているのが驚きでした。

この顔ぶれなら宮川麻都選手が左SBで中島選手をボランチ起用、遠藤は左SHかと思いました。遠藤は足が早くフィジカルが強いので、スピードのある南アフリカ対策かもしれませんが、おそらく所属チームでもDFはやったことがないと思うので、この起用はかなりアグレッシブです。

合わせてボランチで杉田妃和選手が先発でなかったのも驚きです。コンディションに問題でもあったのかな?

それにしてもこの先発をみる限り、猶本選手はボランチの4番手という立ち位置になりますね。相変わらず、高倉監督の評価は高くないようで残念です。

あるいはオリンピックメンバーは18人しか選べないため、高倉監督はポリバレント(複数のポジションができること)な選手を求めているので、猶本も所属チームで出場しているトップ下あたりでの起用があるでしょうか?

試合経過を待ちましょう。

(試合終了)

結果は2-0の勝利でしたが、後半はチャンスがあるものの得点はできませんでした。

解説の澤穂希さんや岩清水梓選手が、もう一度攻撃のスイッチを入れる選手がいて欲しいと言っていましたが、残念ながら今日の試合ではそういう選手がいませんでしたね。

猶本選手は残り15分ほどで、ボランチで先発した三浦選手に替って出場しました。地元福岡での7ヶ月ぶりの代表のピッチということで、かなり気合も入っていたでしょう。

走る速さや当たりの強さには、ふだんドイツでプレーしている影響が見えました。

ランニングフォームはアスリートのそれになっていて、かつての女の子走りとはまったく違っていましたね。終了直前には無回転のミドルシュートも撃って、得点への意欲も見せました。

一方で、周りとの呼吸は合っていなかったようです。一人だけパススピードがちがっていて、受ける選手とリズムがズレていました。

なでしこジャパンのパス交換は、割と近い距離で繊細なタッチのパスが多いのですが、猶本選手のパスは強くて速い上に、ちょっと距離が遠いので、受ける選手がうまく処理できなかったり、相手選手にボールを渡してしまうシーンが目立ちました。

これは、どちらがいい悪いという話ではなく、なでしこリーグとドイツとのサッカーの違いが現れていた感じですね。

親善試合に向けた代表チームの活動期間は短いので、アジャストするのは簡単ではなかったかもしれません。次の代表チームの活動は、1ヶ月後に韓国で開催される東アジア選手権です。

来月の代表に呼ばれる選手は、東京五輪の代表18人に選ばれる可能性の高いメンバーになります。親善試合よりは準備期間も取れるので、選ばれたらアジャストする時間もあると思います。来月も猶本選手が呼ばれるといいのですが。

交代でピッチに入るときには、高倉監督と笑顔で話をしていましたから、個人的な確執があるということはなさそうです。

しかし、猶本選手の今の立ち位置は、当落線上ではないかと思います。来月まで怪我なくコンディションを維持して、代表での活躍を見せて欲しいものです。

まとめ

日本で開催される来年のオリンピックでは、男女ともにサッカーでメダル獲得が期待されています。

大会に向けてどんな強化が行われるのか、誰がメンバーに選ばれるのかは、ますます注目されるようになります。

高倉監督がどんなチームをつくっていくのか、楽しみです!

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