秋冬が旬の大根は、今が一番おいしい季節です。
おでんの具や煮つけにしてもいいですが、焼き魚に添える大根おろしも欠かせません。
辛いのが苦手な人でも安心して食べられる、大根の擦り方がありました!
大根おろしの擦り方で辛味を消す方法
大根はアブラナ科の植物で、わさびやからしとも仲間です。
この仲間は、擦りおろすと辛くなります。
細胞に含まれるグルコシノネートという成分が、ミロキシナーゼという酵素と反応して辛味成分のアリルイソチオシアネートに変わるためです。
細胞が潰れなければ、アリルイソチオシアネートはそれほど生成されないので、辛味を消したいときはゆっくりおろすのが正解です。
大根を輪切りにして断面全体をおろし金に押し当て、「の」の字を書くようにゆっくりすりおろすと、あまり細胞が壊れないので辛味成分が発生しにくくなります。
細胞をできるだけこわさないようにするには、大根を縦切り(拍子木切り)にして、長い断面をおろし金に当てて上下にゆっくり動かしておろすのも、繊維に沿って擦ることになるので辛さを出さないやり方です。
おろし方以外で辛さを抑えるには?
円を描くようにゆっくりおろす方法以外にも、大根おろしの辛さを抑える方法があります。
アリルイソチオシアネートは、揮発性なので時間がたつと空気中に蒸発していきます。
そのため、単純に放置しておくだけでも辛味は弱くなっていきます。
とはいえ、鮮度や栄養素も落ちてしまうので、わざわざ放置するのはもったいない面もあります。
辛味はおろし汁の中に溶けているので、焼き魚に添えるときのように水気を切れば、辛さは和らぎます。
水気を切るときは、手で絞るとビタミンCなどの栄養素も流れてしまうので、まきすや目の細かいザルなどでおろしと汁を分離するといいです。
おろし汁は使い方があるので、捨てないでとっておきましょうね!
辛味成分は熱にも弱いので、実はレンジで1分弱加熱すると辛味が飛びます。
大根おろしを温めてもいいときは、この方法が簡単でいいと思います。
おろす前にぬるま湯に2、3分浸けておいても、辛味成分を抜くことができます。
おろしにする部位によっても、辛さはちがってきます。
辛味成分の元になるグルコシノネートは、大根の先っぽの方や皮と身の間などに多く存在しています。逆に葉に近い太い方には、あまりありません。
そこで、葉に近い部位を使ったり、皮を厚めに剥いて使うと、おろしがあまり辛くなりません。
おろし汁の活用法
大根は意外とビタミンCを多く含んでいます。
ビタミンCは水溶性なので、大根おろしにするとほとんどおろし汁に入ってきます。
だから、おろし汁を捨てるのはもったいない。いろいろ使えます。
- ジュースと混ぜて飲む
特にアップルジュースは相性抜群 - はちみつを加える。
風邪予防に - たけのこの灰汁抜き。
1時間の浸け置きだけで効果抜群 - そうめん、つけ麺のつけ汁
- お肉を柔らかく。
おろし汁に浸けて軽く揉んでから30分浸け置きすると安いお肉が高級品のようになる
まとめ
大根自体には強い個性はありませんが、冬場は特におでんやお鍋で大活躍します。
でも、たけのこの灰汁抜きにおろし汁が使えるとは知りませんでした。
毎年、灰汁抜きには苦労していたので、今度試してみます。
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