清水寺の紅葉ライトアップは、秋の京都を代表する景観のひとつです。
2017年は50年ぶりの規模で行われている「平成の大改修」の真っ只中で、檜皮屋根の葺き替え工事をしている本堂が素屋根で完全に覆われているので、いつもの風景とはかなり違っています。
それでも、大勢の観光客で賑わうのは例年通りになるでしょう。そこで、ここでは混雑を避けながら清水寺の紅葉ライトアップを堪能できる、おすすめの観光コースをご紹介します。
清水寺の紅葉ライトアップの期間は?
清水寺のライトアップは、正式な名称が「夜間特別拝観」といいます。
例年春、夏、秋の年3回開催されていて、2017年秋の夜間特別拝観は11月11日から12月3日までおこなわれます。開門が17:30で21:00が受付最終となります。
日中の拝観から、続けて夜間特別拝観をすることはできません。完全入れ替え制になっているので、日中に拝観した人でもいったん外に出て、夜間特別拝観券を購入する必要があります。
夜間特別拝観券の料金は大人400円、小・中学生200円です。
清水寺の紅葉ライトアップの混雑について
夜間特別拝観券は事前に購入することができないので、拝観券売り場で入場前に購入します。拝観券売り場は2ヶ所、仁王門のある正面と清水新道・茶碗坂をあがったところにあります。
ライトアップの開門前には、門前に特別拝観券を求める大勢のお客さんが並ぶので大変混雑します。
仁王門の入り口から並んだ行列が、清水坂を下って産寧坂(三年坂)のあたりまで伸びることもあり、入場までに1時間はかかります。茶碗坂の上の入り口から入る方が、いくらか早く境内に進めます。
最も混む時間帯は開門直前です。入場がはじまっても、すぐに行列が解消するわけではありません。でも、開門から1時間ぐらい経つと最初の入場者が一巡して出て来るころなので、境内の人の流れがスムーズになって、それほど待たずに入場できるようになります。
なので、入場までの混雑を回避してできるだけ待たずに入場するには、少し遅めに清水寺に向かうのが得策です。
清水寺ライトアップのコースのおすすめ
この時期の京都は、日没が午後5時前になります。5時を回れば十分に暗くなって、紅葉のライトアップが楽しめます。
少し遅めの午後7時から8時の間に清水寺に入ることにすると、日が暮れてからも2時間以上時間があることになります。そこでこの時間を使って、清水寺周辺にある他の紅葉の名所も見て回るのがおすすめです。
祇園から八坂神社→(円山公園)→高台寺・圓徳院→ニ寧坂(二年坂)→産寧坂(三年坂)→清水寺と回るのは、京都観光の定番コースのひとつですが、清水寺のライトアップまでの時間を使うのにちょうどいいルートです。
八坂神社は本堂裏の参道が、紅葉のトンネルになります。高台寺と圓徳院は、ライトアップが美しい紅葉の名所です。
八坂神社は無料で入場できます。高台寺と圓徳院は「高台寺、圓徳院、掌美術館 共通拝観券」というチケットを買うと、ライトアップのときにも拝観できるようになっています。そこでライトアップには少し早いくらいの時間に、圓徳院で共通拝観券を購入しておきます。圓徳院はまず混んでいないので、待たずにチケットが買えると思います。
圓徳院の境内には京・洛市「ねね」というショッピングゾーンがあって、抹茶スイーツで大変人気のある茶寮都路里高台寺店があります。祇園本店や京都駅にある伊勢丹の中のお店は、けっこう並ばないと入れないほど人気のあるお店です。高台寺店はそこまで混んでいないので、日が暮れるまで都路里で抹茶スイーツを楽しむのもありですね。お店の営業は、午後6時までです。
圓徳院、高台寺のライトアップにも入り口で並んでいる人がいますが、これは拝観券を買うための行列です。共通拝観券を持っていれば、行列の横を入り口まで進んで並ばずに入場できます。
圓徳院、高台寺と見て回ったら、ぼちぼち清水寺に向かう時間になると思います。途中、ニ寧坂、産寧坂にはいろいろなお店があります。通常は午後5時か6時に閉店してしまいますが、清水寺のライトアップの期間は、午後9時頃まで営業しているお店が多くあります。気になるお店をのぞいたり、お土産を選んだりしながら歩いていけば、ちょうどいい頃に清水寺に到着すると思います。
後の予定次第では、食事ができるお店もあるので晩ごはんをいただくこともできますよ。
清水寺の夜間特別拝観の開門は、昨年までは午後6時でしたが、今年は30分早くなりました。境内の人の流れも30分早く動くようになれば、7時頃になればほとんど待たずに入場できるようになっているでしょう。
境内に入ったら所要時間は40分から1時間程度です。このスケジュールだと、帰りに路線バスを使って9時前には京都駅につけるでしょう。その日京都に逗まれない人でも、十分に清水寺の紅葉ライトアップを堪能できるようになっています。
まとめ
清水寺本堂の素屋根が外されるのは2021年3月の予定だそうです。当分のあいだ、見慣れた清水寺の姿は見られませんが、それでもライトアップされた紅葉は大勢の人が見に来ると思います。
この時期になれば、京都の夜は相当冷え込みます。待たずに清水寺の紅葉ライトアップを楽しみたい人は、ぜひ参考にして下さいね。
よいご旅行になりますように!
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