扶養を外れるときに、年金の手続きはどのようにしたらいいでしょうか?
ここでは扶養者を夫、被扶養者を妻として説明します。
扶養を外れるとき年金の手続きはどうする
扶養を外れるとき、年金は医療保険(健康保険)と同時の手続きになります。扶養を外れる妻が勤務先の社会保険に加入する場合と、国民健康保険・国民年金に加入する場合で、手続きは2通りになります。
1.妻が勤め先で社会保険に加入するとき
妻が当該社会保険に加入後、被扶養者資格喪失手続きを夫の勤務先の社会保険に申請します。
妻の雇用契約が、以下のどちらかのリストの要件をすべて満たすときは、自動的に勤務先の社会保険に入ります。
- 勤め先の従業員数が501人以上
- 1週間あたりの所定労働時間が20時間以上
- 雇用期間が1年以上の予定
- 学生ではない(夜間・定時制は除く)
- 月額給与88,000円以上
- 1日または1週間の所定労働時間と1か月の所定労働日数が、同じ事業所で同じ業務を行っている正社員などの4分の3以上
- 契約期間が2か月を超える
それ以外でも、申し出によって社会保険に加入できることがあるので、勤務先に問い合わせて下さい。
2.妻が勤め先で社会保険に加入しないとき
まず夫の勤務先の社会保険に申請して被扶養者資格喪失証明書を入手し、証明書を持参して居住地の市区町村の窓口で、国民健康保険と国民年金への加入手続きをします。
フリーランスで仕事をしている人はこちらになります。
扶養を外れるのはいつからか
夫の扶養から外れるのはいつからかというと、上記1の場合は単純明快で、妻が勤務先の社会保険に加入する日になります。
上記2の場合は、少し複雑で夫の勤務先の社会保険の判断によります。
つまり、収入の状況なり見込みがどうなったら扶養を外れるかは、社会保険の運営者の基準によるということです。基準は勝手に運営者が決めているわけではなく、健康保険法に基本的な要件の規定があるのですが、細かい運用については法定されていないため、社会保険の運営者によって微妙に基準がことなっています。
ただ、おおまかな基準としては、妻の仕事がパートやアルバイトであれば、月額108,334円以上の収入が目安になります。
妻がフリーランスの場合は、けっこう微妙です。経費控除前の収入で判断する運営者があるし、経費控除後の収入(収益)で見てくれる運営者もあります。フリーランスは収入が安定しないことも少なくないため、個々のケースで同じ運営者でも判断の分かれることもあります。
被扶養者認定の条件を満たせなくなっていたのに扶養を外れていなくて、年1回の被扶養者認定で被扶養者認定を外されると、以下のようにいろいろと負担が重たくなる可能性があります。
こうした事態に陥らないためには、収入月額108,344円を超えた月があったら、運営者に被扶養者認定を外れるかどうか、問い合わせをした方がいいですね。
扶養を外れる影響はどうなる
扶養を外れることになると、新たな社会保険料の負担が出るので、家計の手取り収入がかなり減ります。
妻が勤務先で社会保険に加入できる場合は、負担が増えるとしてもいくつかメリットもあります。
- 国民年金に厚生年金が上乗せされるので、将来の年金給付額が増えます。
- 傷病手当や出産育児手当の支給対象者になるので、休職時にも給付を受けられます。
- 保険料の半分は勤務先が負担します。
ただし、国民健康保険に加入するときは、こうしたメリットはありません。
社会保険料の負担以外でも、家計収入をへらす原因があります。
まず、扶養手当・家族手当がなくなることがあります。
妻が夫の被扶養者認定を外れると、妻が対象の扶養手当や家族手当が給料に含まれている場合は、その分が減るかもしれません。
手当の支給基準は、夫の勤務先の給与規定によりますが、多くの場合社会保険の被扶養者認定が要件になっているので、扶養を外れると夫の給料が減る可能性はけっこう高いです。
さらに妻の収入がある程度増えて家計の合計所得金額が増えることになると、保育園利用料や高等学校就学支援金の金額に影響が出たり、所得制限の上限を超えると子育て給付を受けられなくなることもあります。
給付金額や給付条件は、居住地の都道府県や市区町村によります。
扶養を外れるとどうなるか、妻の収入がいくらになれば家計の手取り収入が扶養を外れる前よりも増えるか、についてはこちらの記事にかなり具体的に書きましたので、参考にして下さい。
関連記事>>>扶養を外れると年収いくらで得になるか 負担額から計算する方法
まとめ
年金で扶養を外れる手続きは、加入する社会保険によって2通りの手順がありました。
勤め先で社会保険に加入しない場合は、扶養を外れるタイミングに注意が必要なことがあります。
扶養から外れたとき、当初の家計の手取り収入はかなり減ります。くわしくは関連記事でどうぞ。
当ブログの扶養に関連する記事の一覧は、こちらからどうぞ>>>扶養、扶養控除、扶養家族に関する記事の一覧
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